人はあがると、心臓がドキドキしたり、呼吸が速くなったり(ひどい場合には呼吸困難になります)、赤面や震え発汗などの症状をおこします。
これは緊張と不安から引き起こされるのですが、自分の意志ではコントロールできません。自律神経のはたらきなのです。
心をゆったりと落ち着いた方向へ導いていけば、緊張や不安が解消されていきます。呼吸法はそのための方法です。§ 腹式呼吸
まず腹式呼吸から始めてみましょう。
@ おなかに手をあてて、口から息をはきながらおなかをへこませます。
A 充分息をはききったら、こんどはおなかをふくらませながら鼻から息を吸います。
B 慣れたら、次にゆっくりと息をはくようにします。
だいたい吸う時間の倍の時間をかけてはきます。
C 心もち息を吸う時は、肩を上げ息を吐くときは肩を下げながら緊張の気も下げます。
§ 姿勢
* 立ち姿勢・座り姿勢
あごを引き、肩の力をぬき、頭のてっぺんが天から糸で引っ張られている感じで
背筋をのばします。
* 椅子姿勢
椅子の前半分に座り、足は引きかげんにして上記の姿勢をとります。
§ 実施方法
* 人前で話しをする時を待っている間に、ひとり静かに上記の姿勢で腹式呼吸をします。
* 息をはく時、はきながら肛門を引き締めます。(きわめて大切です)
* 呼吸法をしながら、暗示のことば(ゆったりしている。おちついているなど)を繰り返します。
※ 普段からの繰り返しの練習が大切です。なお、教室では緩息呼吸法を取り入れています。