聞く力がないと決してコミュニケーション能力があるとは言えません。話す能力がどんなに巧みでも、相手の話をしっかりと受け止めてあげないと心は通い合いません。ところが結構、みな聞くのが苦手な人が多いのです。

相手の話を100パーセント聞くというのはとてもむずかしいのですが、せめて80パーセントくらいは聞くようにすべきです。多くの人は、50〜60パーセントくらいしか相手の話を聞いてはいないようです。ほとんど自分の話したいことや雑念に心がとらわれているんです。
人の話をよく聞くということは、その人を大切にしていることの証でもあるのです。ですから信頼関係は、よく聞くという行為なしには築けません。また、人は自分の話をよく聞いてくれる人に心を開き、その人に好意を持ちます。
ではどうしたら聞く力がつくのでしょうか?
それは目の前にいる人の話を「聞いてあげよう」と決意するのです。初めの頃は、それでも心がどっかへ飛ぶのですが、「いけない、聞かなくちゃ」と戻るようになります。それを繰り返しているうちに、次第にしっかりと相手の話を聞けるようになります。