人に嫌がられる話し方のひとつに自分の考えや知識をひけらかしたり押し付けたりする話し方があります。これはスピーチや会話のいずれにも当てはまりますが、こういう人の話に接すると心に抵抗を覚え、なんとなく嫌になりその人を避けるようになります。

でもこれは多くの人が少なからず行う話し方です。スピーチをしていて何となく話ずらい気持ちを感じたり、聞き手の人たちとの間にしっくり感がなく人が引いていくのを感じたりします。人前で話すのが精いっぱいの時にはこんな話し方はしません。人前で話すことに慣れてくると陥っていき易い話し方です。
話す内容が自分の知識や体験をひけらかすというようになり、どこかに自分を優位に置く心が隠されています。私の体験では、
話の内容が聞き手中心ではなく自分中心で話すときこうした話し方になっています。自分中心とは自分を表に出す心ですから、自慢する心やひけらかす心、押しつける心です。その人の話にこれらの心を感じるから人が嫌がるのです。
でもこれは通過点です。人なら誰でもこうした傾向を持っています。自分を認めてもらいたい心の発動です。この体験を通して話すことの難しさ、話し方の大切さがわかってきます。例え自分のことを話す場合でも、あくまでも聞き手を中心においた話し方でなければなりません。話し方は終生学びです。