
人は誰でも自分を評価されたいし、認められたいと思っています。特に大勢の人の前などではその思いが強くなります。人の前に自分をさらすのですから出来るだけ自分のいいところや価値を見せたくなります。
ここで気をつけなくてはならないのは、
自分を認めてもらいたいために、誇張した自分、見せかけの自分を話したり、ときにはウソを混じえることです。
たとえそれが成功したとしても、そういう話し方は心からの悦びが出てきませんし、本当の満足も得られません。私たちが本当に求めているのは、あるがままの自分の素晴しさを認めてもらいたいのです。
人の前で話しをするということは、自分を開いていくということに他なりません。自分の持っている知識や思想を飾ることなく話す、それがあるがままの自分を人に見せるということなのです。そうした話し方は回を重ねるごとに自分の知識や思想などが磨かれていきます。
『見せかけの仮面』をつけた話し方をしていますと、いつまでも自分の真価は磨かれません。そして話すことの本当の悦びも湧きません。自分の一番深いところから湧いてきたものではないからです。
素直なそのままの自分を語られるとき、どんな人の話でも心に響いてきます。