
私たちは以外と雑談の大切さに気がついていません。とくに職場における雑談は好ましくないと思われがちです。確かに気が散ってはいけない職種では、仕事中の雑談はよくありません。しかし雑談はなかなかどうして職場環境に大切な働きをしています。
雑談は、職場でも、また人が集まるいろいろな場所でもとてもいい働きをしています。それぞれの人が交わす雑談は、その場の雰囲気を温かくします。お互い言葉を交わすことなく、シーンと静まり返っている場に時々遭遇しますが、堅苦しく居心地が悪いものです。
仕事は楽しく働くことで効率はアップしますし、明るい職場は成績や能率も上ることを考えると、雑談を否定的にとらえるのは間違っています。ただ何事にも節度があり、度がすぎるのはよくありません。ここに雑談の難しさと技巧があります。
仕事の面ではそれほどでは無くても、職場には欠かせない存在の人がいます。「あの人がいるとホッとする」と言われる信頼される人です。こういう人は、気軽に声をかけることが出来、話し上手聞き上手な、いわば雑談のうまい人です。
往々にして仕事の出来る人は、仕事の出来ない人を軽く見る傾向がありますから人間関係がぎくしゃくしやすいのです。個人の仕事は出来ても総体的にマイナスの働きをしていることだってあります。仕事の出来ることで職場が競うようになると、職場からゆとりが失われ疲れる場となっていきます。
仕事の出来る人は、上司ともぶつかりやすいのです。いくら仕事が出来ても人望がなければ出世しません。上司との関係も雑談があってこそ円満になります。
雑談は人間関係の潤滑油であり、大切な話し方の一つです。