成長を実感
「あがり症を治したい」「人前で落ち着いて話せるようになりたい」「上手に話したい」・・こういった思いは誰にでもあります。これは、進歩したい、向上したいという私たちの本来持っている性質からきます。私たちは成長したいのです。

私たちが自分を変えたいと思うのは、じっと停滞しているのが苦しいからであり、成長のなかに悦びを感じるからでもあります。話し方教室は人のコンプレックスの部分に関わりますので、ほんとうは行きたくないと思いがちですが、でも自分の成長をもたらす場と捉えたらどうでしょう。
植物の芽はほとんど気がつかないうちに伸びています。私たちの成長も目に見えないほどでも確かに伸びていきます。学ぶべきことを学び、努力すべきことを努力していれば、あるとき「あぁ、よくここまで来たものだ」と自分の成長に気がつきます。
成長とは積み重ねの結果です。生命あるものはすべて成長します。私たちも間違いなく成長するように仕組まれています。その差は人によって違いがあるにしても、
努力を積み重ねているかぎり、「あぁ、私もよくここまで来たものだ」と自分の成長を実感する日がきます。
自分に出来ないものは来ない
会社での思わぬやっかいな仕事、PTAでの役員の仕事とか自分には荷が重過ぎると感じる役割が与えられることがあります。実はこの時が自分の生き方にとってきわめて大切な時です。ほとんどの人が自分には出来ない、無理だと言って断ろうとします。

もしスポーツ選手が、困難な練習を避けていたらその選手は記録も成績も伸ばせないでしょう。人生の経験もスポーツ選手と同様で、いろいろの障害や困難があるから面白いのです。
自分にとって困難と思われる仕事なり役割りがまわってきたら、むしろ喜んで積極的に受けるべきです。人は平坦な道を歩くだけではそんなに力は出ません。坂道があり危険な箇所があったりするから力がつきます。
私たちは進歩向上するようにさだめられています。木にしろ植物にしろ生きているものはみな成長します。伸びているんです。
目の前に与えられた困難と思われる仕事や役割は、あなたを伸ばすために現われているのです。それを喜んで受け、一生懸命やれば、例え結果が思わしくなくても、あなたはそれに挑戦しただけ伸びています。人はそこに喜びと充実感を感じます。
不思議なことに自分に出来ないことは起こってこないのです。自分に起こってくる出来事は、自分の心のひびきに応じたことが引き寄せられてくるからなのです。